今日は寺院様ご本堂向き-大型造花仏花bukka-33制作の最終ご報告です。
こちらの仏花をお作りする場合は、
①使用する造花の花と葉を1本ずつていねいに検品し
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②片手で握りながら、お花の位置を8割ぐらい決めます。
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③花や葉の向きを整え、全体のバランスを整えます。
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④茎を専用の工具を切りそろえ、樹脂処理をします。
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⑤すべての最終確認をして完成です。
文字にしてみると、5行で終わりなのですが、
やってみると、意外と、細かい作業で時間がかかります。
さらに、一番必要なのは、花の技術です。
特に花の技術がないとできないことが、②と③です。
今日ご紹介するのは③なのですが、
これがお花のことを知らないと全然できないことなんです。
造花のお花ですので、生花と同じように向きがあります。
生け花やフラワーアレンジメントを習ったことがある方は、
まず、最初にこの、花の向きを習うのではないかと思います。
あまりお花に接する機会がなかった方は、
このお花の表と裏が少し理解しずらいようですね。
ここがあってないと、全体の仏花が出来上がった時に、
造花があちらこちらに向くことになってしまいますので、
しっかりと確認をしながら、③の作業を行います。
そして、今度は、さらに時間をかけて、④の工程に移ります。
④では、造花の角度や長さを、じっくり時間をかけて
細かく調整していきます。
ここで必要となってくる技術が生け花です。
生け花をすると、少しずつ枝を曲げたり、
花を立体的にいける稽古を繰り返し行います。
その技術をいかし、この寺院様ご本堂向き-大型造花仏花も
まるで生け花をするように、枝を少しずつ曲げたり、
造花がお互いに引き立て合うように、細かい微調整を行います。
恐らく、仏花を作る上で、一番、神経をとがらせ、
一番、技術力がいる工程だと思います。
【造花専門店Hanaco(はなこ)】では、
生け花師範の花職人が、こちらの工程を担当しますので、
出来上がった仏花が美しいとお褒めいただいています。
ちなみに完成品の詳細なサイズはこちらです。