今日は、、、前回、前々回に続き、 もう一度、
菊(マム)の歴史について触れてみます。
 
今回は、江戸時代からです。
江戸時代には、庶民にも親しまれ、 各地で、菊人形展示会も行われていたそうですよ。
品種改良もドンドン盛んになり、 今でも品評会などで見かけ
る 「すごっ!」と思わず声を出してうような、 大輪の菊が仕立てられ、
展示会用の運搬には、 専用の木箱に入れて、 ていねいに搬送される様子が記録されています。
 
これだけ親しまれるとなると、 菊の模様は、着物・食器・工芸品などに描かれ、
しっかりと日本文化に溶け込んでいったようです。
 
生け花の世界では、 室町時代から、松・梅・桃など同じように、
花材として使用されていたそうです。
 
実家の生花店のメイン花は「菊」です。 昔は、家が花屋というと、
キレイな洋花が並ぶお花屋さんをイメージされ、
「ちがうのにな~、菊屋ってかんじなんだけど~」 と、
胸の内で答え、 挙句には、花屋というのがいやになったほどでした。
 
が、今は、丈夫で長持ちだし、 不老長寿の花と知り、 すっかり菊が好きになりました!
以前、テレビでスザンヌさんが、 おばあちゃんの誕生日に
菊の花束を贈ったと言ってた時、 「えーーっ!」と思ったけど、 実は、正解だったのかもですね。