6/13に紹介した、造花のヒサカキ。
高品質で、リアルさも申し分ないのです。
が…、
仏花・墓花で使用るには、下準備が必要なんです!
「造花メーカーのヒサカキを仕入れて使うのに、下準備?」って思いませんか?
私も、シルクフラワー(造花)の世界に飛び込んだ5年前は、正直、戸惑いました。
だって、新しく仕入れたばかりなんですが、…、
↓↓↓ 枝がスポッと取れるんです!
なんでも、機械でキッチリ型を取り、
機械でキッチリはめ込めれた既製品に囲まれて過ごしていたので、
「えっっー、新品なのに、取れた!」って、驚きました!
早速、仕入れ先の問屋さんにたずねると…、
「あっ、それは不良品にならないですよ」と、あっさり&ばっさり。
「はあ…」と、納得いくような、いかないような面持ちで、
じーっと、造花(シルクフラワー)と対面してみると…。
造花(シルクフラワー)は、すべて機械で作られてないってことに気付いたんです。
茎は針金に樹脂を機械でコーティングしているとは思いますが、
その茎に枝をつけるのは、一つずつ手作業で行われてるんでしょうね。
そういうところの接着が弱いみたいなんです。
最初は、「なに!不良品じゃないの!」と、息巻いていた私も、
見れば見るほど、造花(シルクフラワー)が愛らしく
「なるほど、すべて機械まかせじゃない細やかさが、
芸術的な造花(シルクフラワー)になるんだ」って、じわ~っと、わかってきたんです。
なので、当店に納品されてきては、 当店の責任!
「仕入れたまま、そのままでいいかっ」と、 いうわけにはいきません!
あとは、地道に、一つずつ枝を軽く引っ張り、
簡単に抜けた箇所には↓接着剤をつけ、
抜けた枝をつけ しっかり接着されるように一晩寝かせ、
ようやく、仏花・墓花の仕立てに登場します!
接着に関しては素人仕事のため、
はみ出た接着剤が白く残ってしまうことも 多々たりです。
その点は、お客さまにはその点は目をつむっていただいています。
ありがたいです…。
少し手間はかかりますが、
この手間が何年も皆様のご先祖様の前に 飾っていただける、
上質の 仏花・墓花の土台になるのですから、 手は抜けませんよね。